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名古屋大学考古学研究室について

About ”Nagoya University Archaeology Research Laboratory”

 考古学は、人工物や人の残した痕跡を実証的に研究することで、当時の社会や文化を解明し、人類史を再構成する学問です。遺跡を発掘し、出土した遺物を分析し、考古学的事実を正確に把握し、考察を重ねることで、新しい歴史像を再構築していきます。

 考古学の研究対象は非常に幅広いです。地球上に存在する人類の痕跡、つまり、遠い過去の時代はもちろんのこと、今この瞬間の直前までをも含みます。

 そのため、考古学の研究では、考古学の基礎的視点・方法に習熟することがまず重要です。加えて、対象となる遺跡や遺物を正しく理解するためには、歴史学や文化人類学などの人文科学の知識、文化財科学や情報科学、三次元計測、自然地理学などの知識も必要になります。また、近年技術の発展に伴い、考古学でも資料の記録・分析、その活用方法は今まで以上に多様化しています。


 このような状況に対応し、授業では伝統的な考古学を基礎として最新の研究方法や動向も取り入れています。また、考古学専門には講義や演習のほかに実習という授業があります。これは遺跡の発掘技術や遺物の整理技術を習得するための授業で、本専門ではもっとも重要な授業として位置付けています。論文の作成にあたっては、課題を発見し、課題に対する作業仮説をたて、資料をあつめて仮説を検証し、結論を導くように指導をしています。

研究室紹介: About Us

​​学生生活(日々の授業)

Student (college) life

​名古屋大学文学部・人文学研究科で開講している考古学関連の授業の一部を紹介します。

最新の活動状況につきましては、各SNSで発信しておりますので、そちらをご覧ください。

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考古学概論/考古学講義​

​​学部1年生〜大学院生

​文学部で開講される教員による講義形式の授業です。最新の研究動向を踏まえながら考古学の方法論、各時代における研究成果、東海地方における遺跡と調査成果などについて学ぶことができます。

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考古学演習/文化資源学演習

​​学部3年生〜大学院生

​​文学部で開講される学生の発表が主体の授業です。特定の論文や遺物・遺跡について検討を行い、論文の作成法や論理構成、先行研究の評価といった論文執筆の基礎となる技術の習得を目標とします。文化資源学演習は日本史学研究室との共同で行う演習で、考古学・文献史学両者を通じた検討を行い、現地踏査を通じて過去の遺跡に対する理解をより深めることができます。

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​​考古学実習

​​学部2年生〜大学院生

文学部で開講される考古学専攻生のみで行う授業です。発掘調査や報告書作成のための整理作業を遂行するにあたっての基礎的技術を涵養することを目標に、地形の測量実習・写真撮影、遺物の実測・拓本・トレース作業などを行います。実習の授業で学んだ技術を活かし、夏休みには研究室が実施する発掘調査に、春休みには出土遺物の整理作業に参加します。

研究室紹介: スタッフ紹介

​​研究室の設備

Laboratory Facilities

文学部棟2階にある考古学研究室の各部屋と設備について紹介します。

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考古学実習室

考古学研究室において一番大きな部屋です。各種実測道具やパソコン、モニター、写場が備えられており、実測実習や遺物の整理作業はこの部屋で実施しています。また、近畿地方と北陸地方の報告書が配架されています。

​考古学リテラボ

演習の授業といった少人数授業で用いる部屋で、3000冊を超える考古学に関する書籍や研究紀要、愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の報告書が配架されています。(その他地域の報告書については実習室と別スペースに配架してあります)

​​考古学陳列室

考古学研究室が所蔵する出士遺物が展示されている部屋で、展示作業は学生が主体となり行っています。名大祭やオープンキャンパスの際は一般公開することもあります。また、海外の報告書や研究紀要が配架されています。

​​考古学院生室

大学院生一人ずつのデスクが設けられており、共用のパソコンも備えられています。また、『考古学雑誌』、『考古学研究』、『古代文化』など考古学に関する雑誌が多く配架されています。

研究室紹介: 施設
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